私の知っている限り、この沢は
トポが存在しない。ルート情報としては、登山大系の「滝が連続する。30本以上は
あるだろう。上部はルンゼとなっている。最後に60mの滝がある。」しかない。
水平距離1800m、標高差1100mの沢、つまり、行かなきゃ。
2005年に、御堂沢に行ったが、台風並みの大雨で敗退した。5時間くらい藪を漕いで
廃道で不快なビバークをした。
今回は極限の軽量化をし、アルパインのつもりで行った。そのおかげか、この
恐ろしい御堂沢を5時間半で登ることができた(登山大系のコースタイムは12時間)。
ロープは1回も出さなかった。しかし、特に巻きと最後のルンゼの登りには
落ちてはいけない箇所がそこそこある。
登り終わった感想として、ほっとした以外に、この沢はトポ、ルート情報が殆どない
からこそ面白い沢ではないかと思った。頼りになる情報がない、
左右の斜面は常に傾斜が強いから、ルートファインディングは普通以上に頭を使う。
行くには、少し冒険的な心が必要となる。
なので、沢の内容がばれるような情報は、別のページに置く。
御堂沢に行きたいけどちょっとルートファインディングの自信がないなどの場合は
使って下さい。だが、まず初心者が行くべき沢ではないとここで一応お断りをしておく。
体力に自信があって、少し脆い岩、悪い巻きが出ても、ほとんど登られていない
急傾斜の沢に行ってみたい人にはお勧め。
ルート情報
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