山行報告:春合宿 塩見岳
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12人もの大人数で行ってきました。 text:峯尾 photos:浅田 | ||
3月16日 天候:晴れ
静岡組と原くんは浜松へ、文登研帰りの三人(佐々木、森下、峯尾)は搬送訓練の伝達講習を行う。要救助者の梱包は発想、連携、正確性、スピードが大事だ。その場にあるものを使って、要救助者を搬送できないといけない。 ちなみに、昼食はcats cafeで。普通のランチが良かったのに、超特大パフェ・アンビリーバブルを食べるはめに。でも、一緒に頼んだ四川風ポテトの辛さがパフェの甘さを見事に中和してくれて、最後まで食べ続けることができた。満足、満足。
浜松を出発し午後10時ごろ塩川小屋駐車場に着く。テントを二つ張って、車とテントに分かれて寝た。自分のテントでは酒を1時間くらい飲んでいた。 | ||
3月17日 天候:晴れ 気温−5℃ 5:00起床7:00駐車場発〜9:55(1785m地点)〜11:30(2225m地点)〜13:50(2600m地点)〜14:15三伏峠小屋 朝5時起床。自分は10分ほど寝坊して、みんなはすでに朝飯に取り掛かっていた。誰か起こしてくれ・・・。遅れて食べ始めるが、テントをたたまれてしまい、結局車で食べた。共装を分けて出発。
今回は文登研で習ったナビゲーションをやってみた。あらかじめメモしておいたこと(方角、標高、距離)とコンパス、地図を使い現在地を把握、進路を決定しながら進んだ。 小屋の中に荷物を入れ、テントを張る。小屋の傍にいい感じに雪が積もっていたので、みんなで六人用の雪洞を掘った。ケンケンさんは弱層テストの為に巨大な穴を掘っていた。
雪洞が完成し、小屋で乾杯。一部屋に12人もいることがあり得ない。すごいにぎやか。もうこんなことは無いかもしれない。一心は原因不明の頭痛を訴えて吐いた。オープンビバーク、雪洞、テントに分かれて寝たのが午後8時。
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3月18日 天候:曇り/雪 気温:−5℃(小屋)、−15℃(外) 5:15三伏峠小屋〜6:45本谷山〜8:25権衛門山〜11:50塩見岳山頂〜2パーティーに分かれる〜17:40三伏峠小屋(1パーティー目)、20:00三伏峠小屋(2パーティー目) 朝三時起床。この日は最低限の荷物で塩見岳までピストンする予定だった。朝飯はマルタイ、おいしかった。一心が少ししか食べて無くて気になった。朝ごはんをしっかり食べないと動けない。
自分が先頭でヘイキさんに歩き方を教わりながら進む。本谷山付近からは、弓ちゃんとラッセルを代わる代わる。途中、やーさんのワカンが壊れたので、本谷山山頂でヘイキさんが修理した。
いよいよ塩見岳への最後の登りに着くが、原くんがとても疲れていた。原くんを取り付きのコルに残し、11人で山頂を目指した。ヘイキさん先頭で急な岩稜を登った。降りる時が恐ろしい。
14:30樹林帯に着き、2パーティーに分かれる。17:40、自分を含む1パーティー目が小屋に着き、水作りをしながら2パーティー目を待った。待ってる間はかなり不安だった。 晩飯を食って、さっさと寝た。 | ||
3月19日 天候:晴れ 搬送訓練、雪訓
朝8:00起床。この日の朝食はぺミカン2個、マルタイ、金ちゃんラーメンを使った豪華な朝食になるはずだった・・・。
11:30外へでてワカンの装着の仕方を確認してから、搬送訓練スタート。2班に分かれて、要救(森下、ヘイキ)の梱包を行った。
梱包後、三伏峠の方向に実際に搬送していたが、なんと森下を包んでいたタープが派手に破れてしまう。仕方ないので、持ってきたレスキューシートで再梱包して三伏峠の稜線まで搬送した。
ヘイキさんの班はその間、雪訓(滑落停止、アンカー構築・耐久テスト、スタンディングアックスビレイ)をしていた。 夜は残った酒とぺミカン三個を使った、豪華な飲み会だった。 | ||
3月20日 天候:晴れ 気温:−5℃ 7:35三伏峠小屋〜11:30塩川小屋駐車場〜浜松〜静岡 5:00起床7:35発。登ってきた尾根を降りる。下山中、何回か転倒してしまった。
11:30駐車場に着く。片づけをして、出発しようとしたところ、森下の車のエンジンがかからない。 途中、とても広い温泉施設で温泉に浸り、昼食を食べて帰った。
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まとめ
パーティーの先頭は難しい。大人数になると特に。周りの状況の変化に常に気を配り、次の行動を予想し続ける。 |