山行報告:年末合宿 伝付峠〜千枚岳
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光岳までいくはずだったが・・・。 text:峯尾、photos:森下 | ||
12月26日 晴れ 5:00静岡=x:xx田代入口−14:15伝付峠−13:40二軒小屋 車で静岡から田代入口まで送ってもらう。車から荷物を下ろし、出発前の記念写真を撮った。 伝付峠登山口に向けて出発。途中、土木工事のために仮登山道を歩くところで少し迷うが、すぐに正しい方向に向かった。 登山道は沢沿いで、岩壁から滴る水でその表面にところどころ氷が張り、歩くのに神経を使った。 また、渡してある橋は木製のものが多く、その上を歩くと大きくたわむのでなかなか怖った。 その後は、何度か、沢に渡された不安定な橋を、転倒しないように気を着けて渡り、尾根沿いの道に出た。ここから、だんだんと雪の量が多くなってきた。 しかし、先行パーティーのトレースが残っていたため歩くのに苦労はしなかった。伝付峠に近付くと風が出始めたので、峠から少し降りたところでカッパを着た。 峠からの下りでは、雪がクラストしていたので、アイゼンを着けた。その後、快適に下った。 二軒小屋には、富山大のパーティーが既にテントを張っていた。我々も空いたスペースにテントを張った。晩御飯は生野菜と生肉を使った鍋だった。 長い山行のための英気を養った。 | ||
12月27日 晴れ/曇り 3:00起床4:40出発−xx:xxマンノー沢の頭−千枚岳避難小屋15:45 朝、目を覚まし、さっそく朝食の準備に取り掛かった。朝食後、テントを撤収し出発。 千枚岳登山口を探しだし、登り始める。登り始めてすぐに、鉄パイプ製の梯子に差し掛かった。梯子を登ると、木製の橋が待っていた。 この橋は表面が凍っているうえに、アイゼンを着けていなかったので、渡るときにかなりひやひやした。その後も、硬い雪面を、ステップを作りながら慎重に登った。 尾根に出ると、サラサラで乾燥した雪が積もっていた。ここから、いよいよラッセルが始まり、先頭を交代しながら進んだ。 途中、休憩していると、富山大のパーティーが追いついてきた。ここからは、2パーティーでラッセルを交代しながら、千枚岳を目指した。 高度を上げるにつれ、サラサラで軽い雪は、圧縮された重い雪に変わってきた。地形も緩やかになったため、休憩してワカンに履き替える。 ここからは、2パーティーが一列となり、先頭をどんどん交代しながら進んでいった。 樹林帯を抜けると、すごい速さで風が吹いていた。マンノー沢の頭に着き、さらにそこから200mほど登り、千枚岳避難小屋への下降地点に着いた。 小屋まで下り、小屋の中に入ったときには16:00を超えていた。二軒小屋から千枚岳避難小屋まで、2パーティーでも11時間かかってしまった。 1パーティーだと、どれほどの時間がかかったのだろうか。 夕食後、あす以降の天気予報を聞いた。予報によると、28日の午後から31日までは天気が下り坂とのことだった。 これを聞いて、メンバー間で今後の予定を話し合った。その結果、山行を続行するのは危険と判断し、悪沢岳より先には進まずに下山することにした。 | ||
12月28日 晴れ 4:30起床6:50出発−8:00千枚岳山頂−xx:xxマンノー沢の頭−13:15二軒小屋発−16:05椹島ロッヂ、21:30就寝 避難小屋を出発し、昨日降りてきた道を登り返す。昨日つけた踏み跡は一夜のうちに雪に埋もれており、ラッセルになった。 千枚岳の山頂付近では風が強く、突風のため動けない事も何度かあった。山頂につき、集合写真を撮った。その後、メンバー間で今後の行動について話し合った。 話し合った結果、稜線上は風が強く危険だと感じたので、悪沢岳には行かずに下山することにした。 二軒小屋に着き、水を汲んだ後、椹島を目指し林道をひたすら歩いた。二軒小屋から椹島まで3時間ほどかかった。 林道は所々凍っており、何人か派手にこけた。また、荷物が重いので肩が痛くなる上に、靴ずれが起こり足の裏が痛い。とにかく長い林道、どうにかならんのか? 椹島につき、小屋で荷物を広げる。食糧が余っていたので、豪華な夕食となった。その後は、トランプをして就寝。 | ||
12月29日 雪 4:00起床6:15出発−12:00白樺山荘=xx:x横沢=xx:xx静岡 椹島を出発し、白樺山荘までひたすら歩いた。白樺山荘に着いた時には足の裏がぼろぼろで、まともに歩けなかった。 帰りのバスまで2時間ほどあったので、温泉に浸かってゆっくりした後、バスで静岡まで帰った。 | ||
総括 計画では荒川岳から光岳まで行くことになっていたが、悪天の予報のため敗退することにした。下山した日は風が強かったので、悪沢岳までは行かなかった。 しかし、あれくらいの風なら悪沢岳まで問題なく行けたと今になって思う。自分の中では悔いの残る山行になった。 p> |