12月6日 晴れ
静岡=御殿場口ゲート−6合目
浜松からのレンタカーと、森下の車で御殿場口に向かった。富士山スカイラインは道路の凍結を心配したが、まだ大丈夫だった。
ゲートに車を止め、車道を2キロほど歩いて登山口に着いた。歩き出してしばらくは砂の緩やか斜面を登り、雪が出始め傾斜が増し
アイゼンをつけた。時折、ガスに包まれたり強い風が吹き寒かった。ガスの切れ間に見える小屋に向かって、雪が強風のため氷となった斜面を
ひたすらに登った。途中森下がヘルメットを落とした。富士山は一面が滑り台となっているため、よく転がる。結局回収できず。
6合目の小屋に着き、横を整地しテントを2張り張ったが1つは氷の上であり、滑ったらお終いだ。
雪があればピッケルを雪面に刺すことができるが、氷のために刺せず、スリングを小屋の周りの丈夫そうな鉄柱に伸ばし、さらにピッケルの
ピックを氷に叩き込み補助とした。富士山の強風に耐えれるように、寝てる間に落ちないように何重にも固定した。
狭いテントでワイワイしながらご飯を食べ、就寝。
炊飯係が自信満々だったご飯の出来が微妙で、僕が思わず軽口を叩いたせいで険悪なムードになり、結局僕が場を取り繕う羽目になった。
今回は1泊だからいいけど、山行が長期になり厳しくなるほど食事は重要になってくる。山の中では、食事は数少ない楽しみの一つだ。
みんなは、ご飯の出来ぐらい…と言うかもしれないが、一日の疲れを回復させ、翌日のエネルギー源となる食事をおいしく食べるというのは
かなり重要だと思う。高度のせいで食欲がなくなる高山では、ご飯をたくさん食べれる人間が一番強いという。
欧米人はヒマラヤのアタックにに鉄鍋と生肉を持ってきて、バリバリ食べているらしい。やっぱりご飯は重要だ。
|