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行程
- 5月2日 浜松/静岡=高山
- 5月3日 =富山=室堂−剣沢小屋テン場
- 5月4日 −剣岳−早月尾根途中
- 5月5日 −馬場島=静岡/浜松
メンバー
ヘイキ、平川、真先、浅田、青木(マサミツ)
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初めての剣岳。ゴールデンウィーク後半は、天気にも恵まれ景色が良かった。
text:マサミツ photos:マサミツ
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5月2日
浜松19:34/静岡=高山24:20
静岡組と電車で合流して、高山まで。ステビバ中、警察官に外国人のグループと間違えられた。
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5月3日 曇り
=富山8:55=室堂12:00−剣沢小屋テン場16:00
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高山からの電車は、一部がバス代行になっていた。富山からは、電車とケーブルカーとバスを乗り継いで室堂へ向かった。
室堂には、観光客やスキーをする人がたくさんいた。だんだん天気が悪くなり、剣沢を下るときはときどきガスがかかり、寒かった。
荷物が重くて疲れた。ご飯が多く、シチューが薄かった。
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5月4日 快晴
起床5:00−出発7:55−カニのヨコバイ10:45−山頂11:45−テン場16:00−就寝22:00
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朝起きると快晴。準備をして出発をする。ヘリコプターが飛んでいて、何かあったのだろうかと思った。
前剣の登りは、急な雪壁となっていてピッケルを雪にさしながら前の人が作ったステップを拾って慎重に登る。
その後、アップダウンが続くが頂上のすぐ下のコルへの下りで、タッキー(浅田)が滑った。危ない。
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カニのヨコバイは上り下りの人でごった返して、すれ違うのも大変だった。
ロープを出しコンテで行ったが、岩場では余ったロープが邪魔だった。山頂で休憩をし、写真を撮って早月尾根を下る。
山頂からすぐのところで懸垂した。以降急な下りが続いたが、途中で平川さんが滑落した。が、何とか止まった。
傾斜が緩み小屋に着き、そこでビールを買ってテン場を探してもう少し下った。
平らなところを整地してにテントを張り、ビールを飲んで寝た。
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5月4日 快晴
起床6:30−出発9:00−林道11:20−馬場島12:00=富山=浜松/静岡
ゆっくり起床。ゆっくり出発。日差しが暑い。
しばらく尾根沿いに、シリセードを交えて下り1600m付近からは右の谷をとシリセードで一気に下る。
去年よりも雪が少いらしく、木が多く出ているらしい。木にぶつからないように下る。
滑落停止の練習にもなった。
川の手前で、雪はなくなりヤブ漕ぎとなった。途中で前の人を見失って焦った。
林道に出て、しばらく歩くと馬場島に着いた。タクシーの運転手にザックが軽いといわれた。いや、軽量化も重要ですから。
タクシーで温泉へ行き、駅まで歩いた。富山でマス寿司を買った。旨し。
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総話
今回の山行は、天気に恵まれ快適なものとなった。しかし、メンバーの滑落という事態も起こった。
平川さんが滑ってこちらに向かってきた時、巻き込まれないように思わず避けた。
何かが引っかかって、僕の前で一瞬止まったときに掴んで止めるべきであった。
平川さんは、ピッケルが体から離れていて、制動動作を行うことができず、ずるずると10mほど滑って止まった。
ヘイキさんが言うには、雪がクラストしていたら止まらず下まで行ってしまっていただろうということだった。
今回のことを通して、何か緊急事態が起こった時とっさに動くのは難しいということが分かった。
下山中は、疲労がたまってきていて、注意力が低下しがちである。事故は、そういうときに起こる。
緊急事態に直面したときにできることは、身に染み込んだ技術だけで、そういうことは机上の勉強だけでは身につかないだろう。
これから練習と経験を積んで、レベルアップしていかなければならない。
**追加情報**
分登研に参加した結果、雪上に限らずコンテは滑落を止めるのが非常に難しいためやらないほうがよいとのこと。
この場合、岩場には鎖が出ていたのだからそこにセルフビレイをとって登り、鎖場を抜けた後の雪壁では上級生がロープを引いて登り、
上で支点を作って下級生をビレイするのが適当である。初心者がいる場合、危険箇所で積極的にロープを出し、スタカットで登るべきだ。
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