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山行報告:アイス&アルパイン@八ヶ岳 in Christmas 2005


ルート図

行程

  • 12月19日 静岡・茅野
  • 12月20日 茅野・美濃戸口・赤岳鉱泉、ジョウゴ沢f1
  • 12月21日 ジョウゴ沢f1〜f3、ナイアガラの滝
  • 12月22日 ジョウゴ沢f1〜f3
  • 12月23日 石尊稜
  • 12月24日 ジョウゴ沢f1〜f5(本谷大滝)、美濃戸口
  • 12月25日 美濃戸口・静岡

メンバー

朝日(19〜22日)、真先(21〜25日)、平気(全期間)


クリスマスは雪が積もる

アイスクライミングやったことのないメンバーでアイスクライミングしに行った。 冬アルパインあまりやったことのないメンバーで冬アルパインもやった。 しかも天気が20日を除いて悪かった。私にとって、BC式だったとはいえ、 充実した山行であった。

アイスクライミング道具を部室において行って下さったOBにお礼を申し上げます。 自分の道具を買う前に、アイスクライミングが好きかどうか知りたくて、 無しでは行けなかったので非常に役に立ちました。

text:平気 photos:朝日


12月19日

平気が18日夕方にリーダー研修会から帰ったので19日の朝方から準備をした。 BC式で、アイスクライミングだけではなく、アルパインクライミングの道具も持って行って、 朝日と二人で3人分の幕営道具を運ばなければならなかったのでザック重量記録突破。 35キロ以上はあっただろう。 午後出発し、茅野駅でビバーク。


12月20日 晴れ・曇り

40キロの荷物を背負う平気

赤岳鉱泉までザックを何とか運んだ。天気快晴。昼くらいBC準備完了でジョウゴ沢に 向かった。人が多いらしいf1でも最初は他に一人もいなかった。途中カモシカとであって、 数メートル離れたところまで近づけた。 アイスクライミングは時間の関係でf1にとどまったが、アックスの使い方などが味わえた。

日本カモシカとの出会い ジョウゴ沢f1を初リード

12月21日 曇り、風やや強く

朝日がf2をリード

ジョウゴ沢のf2に向かって、アイスの足慣らしを続けた。よい感じだったので しばらくしたら上流のナイアガラの滝に向かった。簡単なラインをリードしトップロープを 張ったが、真ん中のX級ラインは二人ともパンプして落ちまくった。垂直、妙なかぶり系の アイスは疲れるもので、筋肉トレーニングも必要だと実感した。戻って夕方になったら真先が 合流し、残りの食料を持ってきてくれた。

ナイアガラの滝を登る前の休憩
ナイアガラの滝への道 右の簡単なルートを平気がリード ヴァーチカルを朝日がトップロープ

12月22日 曇りのち雪、風強く

朝日がf2をリード

合流した真先をアイスクライミングに連れて行って、f1とf2で練習した。昼前から天気が 悪くなったが、21日ナイアガラを登れなかった燃えがあって再挑戦に行った。だがナイアガラ の滝に着いたら、吹雪いていて、ゴーグルが凍っていたりして登るどろこではなかったので 登らずBCに戻った。

平気がf2をソロ 真先がf2を登る

12月23日 曇りのち雪、風強く

朝日が朝帰って、真先と平気が石尊稜に向かった。アプローチ時は 雪が降っていなかったが、二日続いていた降雪でトレースが埋まっており 深いラッセルとなった。11時登高開始。
下の岩場はラインの選択も悪かったせいか、プロテクションがあまり取れなかった。 ホールドも手袋に細かかったがピッケルを生かしたら、難しいところはなかった。 下の岩場より先は木が混じった急な雪量になり、中間の開いたところまでビレーして登った。 風がどんどん強くなり雪も降り出した。中間の雪稜は雪が深くラッセルとなった。横風も強かった。 上の岩場はクライミングが快適でハーケンもそこそこあったが、ピッチを切った場所は吹雪が激しく 下も上もコールが届かなかった。無線が欲しくなった。ロープ引いたりして、永遠に感じる時間を待てば、 真先がやっとビレーを解除して登ってくれた。コールが聞こえないときロープで知らせることにしたが、 登っている途中不意にシグナルを送ってビレーが解除されたこまるな〜と思った。たくさん冬アルパインを やればヘルメット内臓の無線機が欲しい。

稜線に出たのは午後4時。天気が悪かった、雪が深かった、ロープワークに問題があったことがあり 2〜3時間のはずのルートで5時間かかった。食べず飲まずに登ったので少し休憩して下降ルートに 行った。が、途中日が沈んで、暗くなった、吹雪いていたため視界がほぼゼロだった。行者小屋へ下る 急な尾根の登山道が雪に埋もれ、途中トレースがなくなって、ビバークするか知らない山の急な岩尾根を ヘッテン行動で下降してみるかで悩んだが、谷を数十メートル下降したら登山道とはっきりしたトレース を見つけてBCに無事戻れた。

登高コメント: 降りるとき、遭難するかと思った −真先


12月24日 雪のち晴れ、風強く

前日が遅くなって疲れていたこともあって、天気も前日より悪そうで、計画していた赤岳西面主稜の アプローチで雪崩の危険が高かったので、計画変更をしてアイスクライミングに行った。ジョウゴ沢を 稜線まで抜けちゃってもいいかと考えていたが、f5の本谷大滝を登ったら視界が悪く、落ち口からの 吹雪で意見が変わり、とてつもなく寒いなかフォローの真先をビレーしたら懸垂で降りた。ダブルロープ懸垂 だったが、どこかに引っかかった上凍っていて、脱出技術で登り返して、やり直さなければならなかった。
BCに戻ったら、天気が晴れて、美濃戸まで下山した。駐車場や施設内は幕営禁止 だったので少し離れたゴミ捨て場にテントを張ったら、八ヶ岳山荘の風呂に入った。クリスマスの故、 夕食にフィンランドから持ってきたトナカイを食べた。ゴミ捨て場でのクリスマスイブが始めてで面白かった。


12月25日

始発バスに乗り、電車に乗り換え、静岡へ27日から始まる冬合宿の準備に帰った。



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